週刊BCN主催 全国キャラバン2019 in 大阪 講演ダイジェスト
週刊BCN主催 全国キャラバン2019 in 大阪 講演ダイジェスト

本記事は、2019年12月6日に大阪にて開催された「週刊BCN全国キャラバン2019」の講演レポートをお届けします。 なお、記事の末尾には、講演資料のダウンロードリンクを設置しています。あわせてご利用ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昨年末に開催された週刊BCN主催のリセラー向け全国キャラバン/大阪会場に、CDNetworksが協賛・講演いたしました。 年末の慌ただしい中、会場に足をお運びいただきました皆様には厚く御礼申し上げます。 誠にありがとうございました。 講演では、当社のコンテンツ・デリバリ・ネットワーク(以下、CDN)サービスをベースに、現在提供している各種サービス、パートナープログラム概要についてご紹介させていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   <CDNetworks講演> 「Web高速化だけじゃない! CDNベンダが提供するネットワーク高速化サービスの効率的活用術、教えます」     CDNetworksご紹介   CDNetworksは、他社がカバーしていない中国・ロシアにも進出し、全世界すべて自社プラットフォームでサービスを展開する唯一のグローバルCDNプロバイダとしてこれまで歩んできました。 現在、弊社が提供するサービスはCDNによるWeb高速化からWebセキュリティ、ネットワーク高速化、また、Webサイト以外の拠点間通信やWebアプリケーションの高速化、クラウドインフラまでをサポートし、幅広くサービスを展開しています。   (クリックで拡大)   CDNetworksのサービスラインアップについてご紹介させていただきます。   CDNサービスと基本概念   Webサイトはいつでも早く見られて当然という時代背景からも、CDNサービスは今や必要不可欠なものとなっています。 (クリックで拡大)   一般に、Webサイトの表示が3秒以内であればそれほど不都合に感じることはないですが、 5秒を超えると約70%の人がイライラしてほかのWebサイトに移ってしまい、 10秒を超えてしまうと、そのサイトへはもう見に行かない、と言われています。   (クリックで拡大)   弊社のCDNサービスは、グローバルで数十Tbps以上のキャパシティを保有しており、常時大量のトラフィックを配信しています。     Webセキュリティ   CDNによるWebサイトの安定化の次に必要なのが、Webサイトを外部の攻撃から守るということです。Webサイトは、日々DDoS攻撃やアプリケーションの脆弱性を狙った攻撃にさらされています。これらの攻撃からWebサイトを守るためのセキュリティサービスもCDNサービスに組み込む形で提供しています。 (クリックで拡大)   CDNにDDoS防御機能を付加することで、常時監視とDDoS攻撃をブロックし、正常なリクエストのみが処理されるようになります。   (クリックで拡大) WAFサービスもCDNプラットフォームに統合しているもので、静的なシグネチャベースによる防御と動的なBot検知のブロックを行います。 これら双方を取り入れることで、より効果的に、かつ強固にWebサイトを攻撃から守ることができます。     CDNetworksインフラの応用活用(ネットワーク高速化)   ここからは、弊社インフラを活用した新分野のサービスのご紹介です。   (クリックで拡大)   クラウド型WANアクセラレータ(HDT:ハイスピード・データ・トランスミッション)は、CDNの概念とは異なる仕組みの高速化サービスです。CDNの技術を組み合わせることで、あらゆる通信の最適化を行うサービスです。 HTTP/HTTPSだけでなく、VPNをはじめとする様々な通信の高速化に対応します。 利用シーンの例を挙げると、海外拠点間とのデータやファイルのやり取りの高速化など、企業の生産性向上にもつながります。   また、クラウド型WANアクセラレータのオプションサービスとして、中国・香港限定の仮想専用線サービスも提供しています。…

アプリケーション・パフォーマンス2019 講演ダイジェスト【その2】
アプリケーション・パフォーマンス2019 講演ダイジェスト【その2】

本記事は、2019年9月18日に開催された「アプリケーションパフォーマンス2019」の講演レポート(その2) をお届けします。   第1回 ≫ こちら 第2回 (本記事) なお、記事の末尾には、講演資料のダウンロードリンクを設置しています。あわせてご利用ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 前回の記事では、旧来よりWebサイト高速化のCDN(コンテンツデリバリ・ネットワーク)を専門としているCDNetworksが、ネットワーク高速化サービスの提供に至るまでの歩みをたどってみました。 ひきつづき本記事では、ネットワークサービスのクラウド型WANアクセラレータと今注目のSD-WANとの組み合わせ活用術について、ダイジェスト版としてご紹介します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー     UDP上での通信効率化、HTTP3   HTTPに限ったUDP上での情報通信の効率化として最近話題なのがHTTP3です。 QUICとはGoogleの考案したHTTPのメッセージを効率よく高速かつ安全にやりとりするためのプロトコルです。 UDP上でTCP+TLS1.3+HTTP/2のような機能を持ち、信頼性のある安全な通信を行います。   (クリックで拡大)   下記はHTTPバージョンの推移です。   (クリックで拡大)   HTTP3の利点: QUIC Connection IDによりコネクションを識別するためIPが変化してもコネクションが継続できる、という点です。   (クリックで拡大)   懸念点: UDPはセッションレスと呼ばれ、高速通信が実現できますが、UDPポートを開放するため攻撃にさらされやすいという弱点があり、なかでもUDPフラッド攻撃は有名です。   (クリックで拡大)   その点、CDNetworksのクラウド型WANアクセラレータは、セキュアでご利用中の通信環境はそのままに高速化を実現できるため、是非お試しいただきたい通信高速化ソリューションです。     SD-WANの活用   さらに、CDNetworksのクラウド型WANアクセラレータではVPNの高速化もできますが、 今注目のSD-WANではIPSecベースが多いため、これらを組み合わせて利用することで、より効果を発揮できるのでは!?と考えた結果・・・   (クリックで拡大)   このような経緯から、当社SD-WANの製品化が実現しました。   (クリックで拡大)   CDNetworksのSD-WANは、クラウド型WANアクセラレータを装備し、セキュアで安定性に優れています。 また、セルフ制御など柔軟性にも優れ、保守が簡単であるのも特徴です。 インターネット接続に対してほぼすべてのニーズを満たすことができ、世界中にプラットフォームを保有しているため、あらゆる場所からのアクセスができ、ワンストップで効率的なソリューションとして、独自のネットワークサービスを展開することができます。 各種CEルータも取り揃えており、トライアルも可能です。     中国での通信…

アプリケーション・パフォーマンス2019 講演ダイジェスト【その1】
アプリケーション・パフォーマンス2019 講演ダイジェスト【その1】

本記事は、2019年9月18日に開催された「アプリケーションパフォーマンス2019」の講演レポートをお届けします。なお、記事の末尾には、講演資料のダウンロードリンクを設置しています。あわせてご利用ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 当日はお忙しいなか、会場に足をお運びいただきました皆様には厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。 講演では、旧来よりWebサイト高速化のCDN(コンテンツデリバリ・ネットワーク)を専門としているCDNetworksが、なぜネットワーク高速化サービス提供にたどり着いたのか? また、昨年リリースしたクラウド型WANアクセラレータと新たに展開するSD-WANサービスとのコラボレーションによって実現できるネットワーク最適化の構築術も交え、解説させていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   <CDNetworks講演> 「CDN事業者が提供するクラウド型WANアクセラレータとSD-WANのコラボによる最適なネットワーク構築術」     もともと、Web高速化を提供   一見、CDNとSD-WANとの関連性は?と疑問を抱かれる方もいらっしゃるとは思いますが、 本日は、Web高速化専門のCDNベンダである当社CDNetworksが、なぜネットワークサービス提供にたどり着いたのか、それに至った経緯をたどってみましょう。   まず、CDNとは? コンテンツ・デリバリ・ネットワーク(Content Delivery Network)の略で、世界中に張り巡らされたCDN専用の配信ネットワークを利用して、Webサイトにアクセスしようとするエンドユーザに最も近いPoP(配信拠点)から効率的にWebコンテンツを配信し、Webサイトを高速化する仕組みです。CDNはWebサイトの縁の下の力持ち的な、陰ながらも重要な役割を担っています。 皆さんが普段ご覧になられているWebサイトにも、実はひそかに使われているサービスです。 CDNには以下の2つの種類:キャッシュ配信とアプリケーション高速化があります。 (クリックで拡大)   近年、サービスのクラウド化による課金体制の問題や、DDoS攻撃が増加している背景もあり、CDN市場は右肩上がりで拡大しています。 (クリックで拡大)   CDNetworksはもともとWeb高速化サービスを提供しているCDN事業者です。下図はWeb高速化サービスの仕組みの概要図です。   (クリックで拡大)   キャッシュ配信では、世界各国に分散配備された多数のCDNサーバ(エッジ)にWebサーバ(オリジン)からコンテンツをキャッシュ(コピー)し、エンドユーザ最寄りのエッジからコンテンツを配信することで高速化を実現します。さらに、アプリケーション高速化では、通常のキャッシュ配信では対応できない、動的コンテンツ(ユーザリクエストに応じた検索、予約、支払い、マイページなど)の高速化にも対応しています。 では、どのような仕組みで高速化をしているのでしょうか?   (クリックで拡大)   通常のTCP通信は毎回到着確認を行うため、ネットワーク上の距離が長いと、ACKの回答待ち時間がかかり、どうしても遅くなってしまいます。 一方でCDNは、到着確認を毎回行わず、まとめてデータを送り、一度使い始めたTCPコネクションを再利用し、複数のHTTPリクエストを実行するなどの仕組みで、PoP間の通信を高速化しています。 パケットレベルでの通信では、TCPヘッダにあるウィンドウサイズ情報を利用します。   (クリックで拡大)     クラウド型WANアクセラレータ   パケットロスが発生した場合でも、ロス分だけすぐに再送し、ウィンドウサイズもロス時の半分程度から再開するといったようなチューニングを日々行いながら高速化を実現しています。 しかし、お客様によってはVPN内のアプリケーションのパフォーマンスを向上したいと思われているかもしれません。そこで、他の通信レイヤでもこれらのタスクで高速化ができないか!?といった発想からクラウド型WAN-アクセラレータが登場しました。   (クリックで拡大)   CDNetworksのクラウド型WANアクセラレータサービスは、グローバルで保有している拠点のうちの最寄りのPoPを経由し、さまざまな通信を高速化するサービスです。   (クリックで拡大)   このサービスは、httpだけでなくTCP上のあらゆる通信を高速化します。また、オンプレミスの装置は不要で、PoPに接続するだけで利用が可能なため、コスト削減をはじめ、導入負荷の軽減など、さまざまなメリットがあります。   (クリックで拡大)   TCP/IP上のあらゆる通信に対応させるための追加技術として、ルーティングの最適化機能を取り入れています。 これは、WEBサイト閲覧者を最寄りの弊社PoPにアクセスさせるといったCDNの技術を応用した方法で、最も遅延の少ない最速のPoP経路をリアルタイムで分析し、最適なルートを検出する機能です。…

日経XTECH主催:ITインフラSummit 2019 夏 講演ダイジェスト【その2】
日経XTECH主催:ITインフラSummit 2019 夏 講演ダイジェスト【その2】

本記事は、2019年7月30日に開催された「ITインフラSummit 夏/ネットワーク最適化Forum」の開催レポート、第2回目の記事になります。   第1回 ≫ こちら 第2回 (本記事) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 前回の記事では、CDN:コンテンツ・デリバリ・ネットワーク(Content Delivery Networkの略)でできるWebサイトの高速化の仕組みとCDNetworksのクラウド型WANアクセラレータサービス(HDT)について解説しました。 ひきつづき本記事では、CDNetworksのクラウド型WANアクセラレータと今注目のSD-WANとの組み合わせ活用術についてダイジェスト版としてご紹介します。 なお、記事の末尾には、講演資料のダウンロードリンクを設置しています。あわせてご利用ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <CDNetworks講演> 「CDN事業者がネットワークサービスに参入する理由 ~クラウド型WANアクセラレータとSD-WANのシナジー」   SD-WANの活用 CDNetworksのクラウド型WANアクセラレータではVPNの高速化もできますが、今注目のSD-WANではIPSecベースが多いため、これらを組み合わせて利用することで更なる効果を発揮できるのでは!? (クリックで拡大)   このような経緯から、当社SD-WANの製品化が実現しました。 (クリックで拡大) CDNetworksのSD-WANは、クラウド型WANアクセラレータを装備し、セキュアで安定性に優れています。 また、セルフ制御など柔軟性にも優れ、保守が簡単であるのも特徴です。 インターネット接続に対してほぼすべてのニーズを満たすことができ、世界中にプラットフォームを保有しているため、あらゆる場所からのアクセスができ、ワンストップで効率的なソリューションとして、独自のネットワークサービスを展開することができます。 各種CEルータも取り揃えており、トライアルも可能です。 クリックで拡大) 注)画像と実際のものとは異なる場合があります     中国での通信 中国内で実施したSD-WANのテストマーケティングの結果。 (クリックで拡大)   中国では、グレート・ファイアウォール回避のため、SoftwareベースのSSL-VPNを構築しているケースが多く、SD-WANの需要が低いという結果ではありましたが、高速化のシナジー効果があることは確認することができました。 (クリックで拡大)     まとめ CDN事業者である当社は、本来の高速化ソリューションサービスの派生から、前述の背景を経て必然的にSD-WANにたどり着いたというわけです。 (クリックで拡大)   CDNetworks独自の強みを生かした高速化ソリューションとの組み合わせての提供も可能ですので、 ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。     クラウド型WANアクセラレータのご紹介 ■ハイスピード・データ・トランスミッション/High-speed Data Transmission >> こちら ハイスピード・データ・トランスミッション(HDT)は、WANの高速化をクラウドで実現します。 TCP/UDPプロトコルベースの企業が利用するアプリケーションなど、長距離区間(海外区間)における通信高速化を実現するクラウド型WANアクセラレータで、VPNなど様々な通信の高速化において優れたパフォーマンスを発揮するサービスです。   只今、サマーキャンペーンを実施中!! ・キャンペーン概要:毎月の利用料を最大50%割引いたします ・キャンペーン期間:2019年9月30日(月)まで ・キャンペーン適用条件:初めて本サービスにお申し込みされるお客様で、1年間(12か月)以上の契約を期間内に締結された方が対象…

日経XTECH主催:ITインフラSummit 2019 夏 講演ダイジェスト【その1】
日経XTECH主催:ITインフラSummit 2019 夏 講演ダイジェスト【その1】

本記事は、2019年7月30日に開催された「ITインフラSummit 夏/ネットワーク最適化Forum」の開催レポートを全2回にわたってお届けします。 当日は、猛暑日にもかかわらず、会場に足をお運びいただきました皆様には厚く御礼申し上げます。 誠にありがとうございました。 講演では、グローバルなWebサイトの高速化を専門としてきたCDNetworksのクラウド型WANアクセラレータについてご紹介するとともに、今後新たに提供するSD-WANサービスとの合わせ技活用による相乗効果などについてご紹介しました。本稿では、ダイジェスト版として内容を解説いたします。 なお、記事の末尾には、講演資料のダウンロードリンクを設置しています。あわせてご利用ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <CDNetworks講演> 「CDN事業者がネットワークサービスに参入する理由 ~クラウド型WANアクセラレータとSD-WANのシナジー」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   はじめに CDNetworksの提供するCDN:コンテンツ・デリバリ・ネットワーク(Content Delivery Networkの略)は、世界中に張り巡らされたCDNプラットフォームを利用して、Webを配信する仕組みです。 CDNには以下の2つの種類:キャッシュ配信とアプリケーション高速化があります。 (クリックで拡大)   近年、サービスのクラウド化による課金体制の問題や、DDoS攻撃対策が増加している背景もあり、CDN市場は右肩上がりで拡大しています。 (クリックで拡大)   しかし、各社競争が激化しているため、価格は下落するいっぽうです。 そこで、次なる新商材の販売に各社取り組んでいます。 (クリックで拡大)     もともと、Web高速化サービスを提供 CDNetworksはもともと、Web高速化サービスを提供しているCDN事業者です。 これはWeb高速化サービスの仕組みの概要図です。 (クリックで拡大) まず、キャッシュ配信では、世界各国に分散配備された多数のCDNサーバ(エッジ)にWebサーバ(オリジン)からコンテンツをキャッシュ(コピー)し、ユーザ最寄りのエッジからコンテンツを配信することで高速化を実現します。さらに、アプリケーション高速化では、通常のキャッシュ配信では対応できない、動的コンテンツ(ユーザリクエストに応じた検索、予約、支払い、マイページなど)の高速化にも対応しています。   では、どのような仕組みで高速化をしているのでしょうか?詳細を見てみましょう。 (クリックで拡大) 通常のTCP通信は毎回到着確認を行うため、ネットワーク上の距離が長いと、ACKの回答待ち時間がかかり、どうしても遅くなってしまいます。 一方、Web高速化サービスは、到着確認を毎回行わず、まとめてデータを送ったり、一度使い始めたTCPコネクションを再利用し、複数のHTTPリクエストを実行したりするなどの仕組みで、PoP間の通信を高速化しています。   パケットレベルでの通信では、TCPヘッダにあるウィンドウサイズ情報を利用します。 (クリックで拡大) 例えば、3900バイトのデータを送る場合は、パケット容量により1回1300バイトのデータを3回に分けて送信すると、それぞれACKを待っている時間分、通信速度はそれだけ遅くなってしまいますが、一度に送信できるデータ量を相手側のホストに伝えるとACKを待たずに通信できるので、さらにウィンドウサイズを増やし、高速化ができるという仕組みです。 また、パケットロスが生じても、ロスした分だけすぐに再送するなどの機能も備えているため、安定的に高速化が可能です。     クラウド型WANアクセラレータの登場 (クリックで拡大)   昨年リリースされたCDNetworksのクラウド型のWANアクセラレータサービスは、グローバルで保有する拠点のうち最寄りのPoPを経由し、さまざまな通信を高速化するサービスです。 目黒から大阪までの移動を例に挙げると、目黒駅から品川駅のPoPまで在来線の山手線(ネット回線)を利用し、新大阪のPoPまで新幹線(高速通信区間)、大阪駅までは再び在来線に乗り換えると言うと、イメージが伝わるかと思います。 (クリックで拡大)   CDNetworksのクラウド型WANアクセラレータサービスはオンプレミスの装置は不要で、PoPに接続するだけでよいため、コスト削減をはじめ、導入負荷の軽減など、さまざまなメリットがあります。 (クリックで拡大)   TCP/IP上のあらゆる通信に対応させるための追加技術として、ルーティングの最適化機能を取り入れています。 これは、WEBサイト閲覧者を最寄りの弊社PoPにアクセスさせる技術の応用で、最も遅延の少ない最速のPoP経路をリアルタイムで分析し、最適なルートを検出する機能です。 (クリックで拡大)   また、PoP間ではさらなる高速化のために、独自のプロトコルチューニング機能を備えています。 UDPは到着確認不要のため通信は速くなりますが、パケットロスが起きてしまう懸念があります。…

インターネットにおける海外間の通信事情とは~高速データ転送の仕組み
インターネットにおける海外間の通信事情とは~高速データ転送の仕組み

海外間のネットワーク通信は遅い   以前のブログ記事(こちら)でも紹介させていただきましたが、海外間の通信というのは、日本国内の通信と比較してどうしても遅くなってしまいがちです。これがコンシューマー向けのWebサイトであれば大幅に満足度を下げることになり、結果的にWebサイトの離脱を招きビジネスチャンスを失ってしまうことになります。   また最近では、特に動的なWebコンテンツ(※1)だけでなく、企業間/拠点間におけるデータ転送(特に大容量ファイル転送やCRMやERPなどの企業アプリケーションなど)でも、この遅延問題は解決すべき重要課題となっています。   ※1 :エンドユーザのリクエストに応じた検索・予約・支払い・マイページ生成など都度サーバでの処理を要するコンテンツ     海外間の通信はなぜ遅くなるのか   ラウンドトリップタイムについて   ラウンドトリップタイム(Round Trip Time, 略してRTT)とは、送信側と受信側の往復時間を指します。海外間通信の場合、これがどうしても長くなってしまいます。   まず理由として考えられるのが「ネットワークの距離」です。国土の狭い日本国内と比較して遅くなるのはある意味当然です。さらに海外のトラフィックは国内と比較して混雑する傾向にあり(輻輳といいます)、これも遅延の原因となります。また輻輳している場合はパケットロス(※2)が起きやすくなるため、これも遅延の原因です。   ※2:データを送信している途中でパケット/データのかたまり、が消失してしまうこと     ラウンドトリップ数について   もう一つの要素がラウンドトリップ数(Round Trip 数, 略してRT数)であり、RTTの報復回数を指します。実はRTTよりもRT数のほうが遅延への影響度が高いと言われています。仮にRTTが0.1秒の差であっても10往復すれば1秒の差になるため、当然といえば当然と言えるでしょう。 さて、RT数が増加する理由はなんでしょうか。これを説明するためにはTCPプロトコルの特性について理解が必要となります。 – TCPプロトコルの特性 – インターネット上で見知らぬ同士(送信側と受信側)が信頼性のある通信を確立するために、TCPプロトコルでは冗長なやり取りが発生します。代表的なものとしては3Wayハンドシェイクです。これはお互いの自己紹介のようなもので、意思の疎通が図れてから通信を開始します。次に、データのやり取りをする場合にも両者間で都度確認作業が必要となります。そして一度に送れるデータ量はウィンドウサイズに依存しますが、これもいきなり大きなサイズにすることはできず、輻輳を避けるために徐々に大きくしていきますし、パケットロスが起きたらウィンドウサイズはまた小さく戻されてしまいます。   ※クリックで拡大   すべては知らない者同士が信頼性のある通信を確立するために必要なことなのです。     遅延を解消するために必要なこと   RTTの短縮にはネットワーク距離の短縮が必要で、主に下記の方法があります。   1. 近いところにオリジン(Webサーバ)を置く ただし、この方法は一元性を損ないます。   2. CDNのキャッシュで対処する 特に最近は企業間や拠点間でデータをやり取りしたいと言うニーズが増えていますが、アクセスするユーザが少ないためキャッシュは役に立たない事が多く、そもそもアップロードの際にキャッシュはまったく関係ありません。そこで、キャッシュが効かない状況で遅延を解消するためにはRT数の削減を行うのが一般的で有効な手段となります。   3. RT数を削減する 前述のTCPプロトコルの特性で述べたように、知らない者同士でやり取りするために冗長な手続きを踏みます。 そこで、各ベンダーは「お互いを知っている者同士」にすることでやり取りの回数を減らす、つまりRT数を減らします。各ベンダー、製品、サービスによりこの方法は異なりますが、それぞれが細かいチューニングによりRT数を減らす努力をしています。   ※クリックで拡大  …

海底ケーブルと通信速度の関係性
海底ケーブルと通信速度の関係性

  日々通信の高速化を目指して頑張っているのですが、日本から中国へのアクセスが遅い時にいったいどこをどう通るとこんなに遅くなるんだ!?と驚くことがあります。しかも、たまになぜか韓国経由が早いと言われたり、イマイチ地理と経路が合致しなかったりもします。そこで、今回かなりレイヤー下げて海底ケーブルレベルから考察してみました。     日本の海底ケーブル事情   下記は日本近海の海底ケーブル図です。   これだけみても分かるように、東シナ海にはたくさんのケーブルが敷設されています。日本から中国には数ルートありますが、一例をあげると、冗長化を考えて激しくループ構成になっている志摩や千倉を通るEAC-C2Cケーブルや、最近できた遅延値を考えてできるだけ一本道にしたSJCなどがあります。   <EAC-C2Cケーブル図> 参照:https://www.submarinecablemap.com/#/submarine-cable/eac-c2c   <SJCケーブル図> 参照:https://www.submarinecablemap.com/#/submarine-cable/southeast-asia-japan-cable-sjc   日本側の海底ケーブルの出発点は、ほぼ三重の志摩LSか千葉の九十九里側の千倉や丸山LSです。   これはなぜかというと、日本のISPの通信は大阪堂島か東京大手町などに一旦集約されてから各LSに向かうため、どうしてもそこから最寄りの三重や千葉になってしまうという訳です。九州や沖縄は地理的に中国寄りではあるものの、ルート的には一旦大阪まで行って三重に向かう、もしくは東京まで行って千葉に向かいそこからやっと海底ケーブルに入って折り返して中国に向かう、という行ったり来たりのトラフィックなのです。   しかも各キャリア側では、相互接続の絡みもあり様々な海底ケーブルに通信を割り振るため、必ずしも最短ルートで行けるとも限らず大回りをしてしまうケースもあります。     中国の通信事情、通信遅延が起きている理由   中国国内では、通信キャリアが得意とするテリトリーがあるため、南北間での通信遅延の影響も考えなくてはなりません。(下記の図を参照)さらに中国向けには、“グレートファイヤーウォール”が中国本土側のLS後に控えているという三重苦が発生している状態なのです。   これが中国の通信遅延の主要因です。   <中国の国内通信キャリア勢力図>   中国への通信経路イメージがつかない場合、この様にルートレベルから考えてみると、自分が利用するISPの相互接続やルートが大阪回りか東京回りか、はたまたま最短ルートを辿れるか、中国国内でどの通信キャリアのテリトリー内に位置するのかなど、都度その事情は大きく異なってきます。   次に、最短ルートをさらに様々な通信制約を受けないよう専用網で中国国内各都市までバイパスルートを設けた場合、どの程度パフォーマンスが向上できるのかを試しに計測してみました。   下記が計測結果のグラフです。ざっくりと遅延値は3分の1に減り、安定化も図られました。   この計測に利用したのが、CDNetworksの「ハイスピード・データ・トランスミッション(HDT)」です。 HDTは、CDN技術を応用して最短通信ルートをTCP/IP独自のプロトコルで包んでトネリングして超高速でやり取りをするサービスです。グローバルサービスのため、中国に限らず世界中へ向けた拠点間通信のデータ転送を速くします。   本サービスについてご興味・ご検討のあるお客さまは、ぜひ一度ご相談ください。     グローバルデータ通信高速化サービス「ハイスピード・データ・トランスミッション(HDT)」   HDTは、グローバル拠点間におけるデータ転送時の遅延を解消し、データのアップロード/ダウンロードの双方をサイズ制限なく高速転送します。これまで遅延解消が課題とされてきたVPNなど様々な通信の高速化にも対応しており、クライアントソフトウェアのインストールも不要です。お客様は、運用体制はそのままにトラフィック経路をHDTに向けるだけの簡単設定で導入ができるため、コスト効率よく、世界中へ向けて、大規模データでも、高速にデータ転送を行うことができるようになります。   拠点間での大規模データのやり取り、企業内アプリケーション(CRM/ERP/SCM/FTP/HTTPなど)、組織内のビデオ会議ツールおよびメッセンジャーやVoIPなど、海外との双方向通信のパフォーマンス向上に最適なソリューションです。   無料トライアル利用も実施しておりますので、ご興味のあるお客さまはお気軽にお問い合わせください。   ================================== ■サービス導入に関するお問い合わせ、トライアル申込はこちら >>お問い合わせフォーム ■サービス概要について知りたい方はこちら >>ホームページ ■サービス資料のダウンロードはこちら >>資料ダウンロード ■サービス導入事例やホワイトペーパーのダウンロードはこちら >>資料ダウンロード ==================================   ☟お気軽にダウンロードください  …

ハードウェアベースのWAN高速化ソリューションを超え、リモートワークをサポートする 最新のアプリケーション配信ソリューションとは

働くオフィス環境はかつてと大きく変わりました。四方を壁に囲まれた場所で必ずしも9時から5時まで働くとは限りません。現在のグローバル経済において、働く環境は急速に変貌しており、そのニーズに応えるネットワークソリューションもまた複雑になりつつあります。 週一日在宅ワークをする従業員にも、出張中の営業担当者にも、そして遠隔地にある小さな拠点で働く従業員にも、ウェブベースのアプリケーションへのアクセス環境について、本社にいる社員と同様のニーズがあります。最近の統計では、過去1か月間に1つ以上のリモートワークツールを利用したオフィス・ワーカーは84%にのぼります。多くの企業で、従業員がリモートワークを可能にするツールが毎日のように利用されています。   在宅ワーク リモートワークを行う会社員は、その仕事を様々なウェブアプリケーション上で行っています。ERP、CRM、サプライチェーンマネジメント、その他各業種特有のアプリケーションとしてリッチなメールを配信するためのツールやソーシャルツール、クラウドベースのアプリケーションなどは、日々の仕事に欠かせないということも珍しくありません。そして、これらを利用する会社員は皆、ウェブベースのアプリケーションをレイテンシ低く、レスポンス良い状態で使いたいと考えるのが普通です。 もちろん、これは新しい課題ではありません。インターネットの誕生時点から、事業をウェブアプリケーションに依存する企業は多く存在します。しかし、この問題を解決しようとしたネットワークソリューションのほとんどは、アクセスポイントを増やすことで対応してきており、遠隔地に点在しリモートワークを行おうとする従業員の要求に応えられていません。 このように働く環境が変わってきていることで、データをセキュアにやり取りしたいというニーズも急速に高まっており、これによって企業内WANにも大きなストレスがかかっています。かつて最新式だったハードウェアベースのWAN最適化ソリューションは、もともとそうした目的で使われることを想定しておらず、WAN最適化ソリューションの利用を止める企業も出てきています。 それでは、従来のWAN高速化ソリューションが最近のビジネス環境の要求する基準を満たしていないということと、クラウドベースのアプリケーション配信ソリューションについて詳しく見ていきましょう。   従来のWAN高速化ソリューションと最新のアプリケーション配信ネットワーク 柔軟さ 2013年のマッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によると、73%の企業が企業内ソーシャルコミュニケーションツールを取り入れており、74%はお客様とのコミュニケーションにもこうしたアプリケーションを利用しているといいます。さらに、65%の会社員がモバイル端末から1つ以上のツールにアクセスしているそうです。 リモートワークを行う会社員は、同僚との情報の共有や、常に更新されるコンテンツによって、リアルタイムなコミュニケーションを行います。こうした協業を可能にするツールのインフラは、世界中の様々な場所に点在して(空港、喫茶店、自宅、遠隔地の小規模オフィスといった場所や、スマートフォンからも)仕事する従業員のニーズにいつでも応えられる、しなやかなものでなければなりません。   導入準備にかかる時間 ハードウェアベースのWAN高速化ソリューションでは、IT技術者は常にハードウェアに気を配らなければなりません。それはつまり、新しい小規模オフィスを開設する際や在宅ワークを行う従業員が入社する際には、技術者が新たなハードウェアをネットワーク上に展開する必要があるということです。これは提供開始に遅れを生じさせる可能性があり、ハードウェアの故障(これはどうしても起こってしまうことです)によって混乱が起こる可能性も生じさせます。   コスト ハードウェアベースのWANネットワークには、メンテナンスコスト以外にも巨大なコストがかかります。ルーター、アクセスのためのデバイス、ネットワークセキュリティ、ハードウェアのアップグレード、サーバの冷却化装置、そしてネットワークパフォーマンスを改善するためのコンサルティングサービス・・・これらはそのほんの一部です。ハードウェアベースのソリューションを利用し始めた後にネットワークが限界に到達してしまうと、新しいベンダに切り替えたり新しい戦略を実行したりするのにも大きな困難が伴います。   パフォーマンスとセキュリティ セキュリティとパフォーマンスのどちらかを選択するということは、IT技術者にとって好ましいことではありません。両方とも企業の成功において欠かすことのできないものだからです。しかし、これはハードウェアベースのWAN高速化ソリューションを利用する際にはしばしば起こることです。こうしたソリューションは、プロトコルが理解できるようなアプリケーション高速化を行うために、圧縮とQoS技術を利用しています。素早く届ける必要のあるパケットを、そうでない通常のパケットより優先して流すというものです。 WAN高速化ソリューションの性能を最大限に高めるには、RDP/SSLやその他のセキュアリモートコネクション技術において、圧縮技術や暗号化技術を無効にする必要があります。これはアプリケーション管理者にとってパフォーマンスとセキュリティのどちらを選ぶか?という選択をすることにほかなりません。 かわりにアプリケーション配信ネットワークを選択しては? ウェブベースのアプリケーションを利用するためのネットワークは、静的な情報を配信するネットワークと同等の性能で良いと考える方。もう1秒だけ考えてみてください。従業員がより仕事をしやすい最先端のアプリケーションを利用しようとした時、ネットワークの反応がたどたどしければ、それは無いのと一緒です。 アプリケーション配信ネットワークというクラウドベースのソリューションなら、ハードウェアベースのWAN高速化ソリューションが抱える固有の課題を解決することができます。 様々な技術を結集することで、世界中の職場環境に、大きな設備投資や専業の従業員を増やすことなく、高いパフォーマンスを柔軟に提供できるのがアプリケーション配信ネットワークです。アプリケーション配信ネットワークは、複数のサーバを均等に利用してデータを読み込み、サーバレイテンシを削減します。これにより、どのサーバも過大な負荷を避けることができます。 また、アプリケーション配信ネットワークを利用すれば、世界中の配信プラットフォームを利用して、リモートワークを行うすべての従業員に均等な品質でサービスを提供することが可能です。事業が成長すればするほど多くのトラフィックを吸収することになりますから、ITシステムの拡張性も高まります。 セキュリティとパフォーマンスのどちらを選ぶか、という話題がありましたよね。アプリケーション配信ネットワークは従来のWAN高速化ソリューションと違い、パケットデータを解読したりRDP/SSL暗号化を解除したりしないため、セキュアなままの環境でデータを転送します。アプリケーション管理者はウェブアプリケーションを真の管理下におき、いつでもメンテナンスすることができます。   まとめ 成長市場が世界中に広がるなか、企業はその職場環境の継続性と生産性を高く保つという課題に直面しています。自社にとってベストなネットワークソリューションを選択するにあたり検討すべきことは多くあります。アプリケーション配信ネットワークは、速くてセキュアなトランザクションを提供することで、日々高速に変化し、モバイルでグローバルなビジネスをサポートします。CDNetworksはアプリケーションやウェブサイトのパフォーマンスを改善する多くのソリューションを提供しています。グローバルな職場環境を支えるアプリケーションのパフォーマンス低下にお悩みの方は、是非一度お問い合わせください。